ちまちゃんのえいがかんそうぶん

レンタルしたり劇場に見に行ったりした映画の感想

『ペット』

8月11日公開『ペット』の感想文です。

 

舞台は大都会ニューヨーク!そこに暮らす小型犬・マックスは飼い主のケイティがだーいすき!もうずっと一緒にいよう、僕が絶対にケイティを守るんだ!なんて意気込んでいた最中、ケイティは保健所から一匹の大型犬・デュークを連れて帰ってきて…!?

な感じのあらすじです。タイトルやあらすじ、事前予告映像や特報に偽りなし!

最初から最後まで楽しめる映画でした。

 

※以下ネタバレあり

 

 

なんといっていいのか、ただ一言「素晴らしい!」に尽きる気がします。

海外が舞台でなければ、ここまでドタバタなペットの日常は描けなかったんじゃないかな。動物アニメ映画にハズレなしかよ、もう一生ついていきます。

 

あらすじを紐解いていくのはかなり苦手なので、キャラクター紹介も兼ねつつ好きだったシーンをつらつら書いていきます。長さと記憶と語彙力的に飼い主さんと一部のキャラクターは省いてます…ごめんね…

 

 

【マックス】

物語の主人公であり、ケイティがだーいすきなわんこくん。ケイティを第一に考えて行動する節があって、劇中の様々な場面で飼い主への愛情が伺えます。自分がそうであるように、ケイティもきっと僕が一番と思い込んでいるのか、デュークが家に訪れた時は「そんなぁ!」と心底不安そうな表情に。すっげえかわいかったゾ。根っからのいいわんちゃんだけど、ケイティのことを思うが故にお茶目をしでかしてしまうんです。デュークと過ごす初日の朝はとーーっても見てて胃がキリキリしました。

物語序盤で、デュークに対して少しだけえーって気持ちをもってたので「えーデュークえー」って少しマックス寄りの視点で見てたんだけど、マックスが様々な惨事を起こすたびにデュークが可哀想に思えてきて少しずつデューク視点に。結局はどっちもどっちなんですが、仲良くなってほしいなあってまるで子供みたいに思いながら見てました。公園で放されて遊んでいるシーンで、デュークに「小枝を取ってこい!」と命令するマックス。それに渋々従いつつも、立ち入り禁止(?)の網を見つけ閃いたように「お前好みの枝を選びたいんだ!」とマックスを呼ぶデューク、上手いぞ。そちらに向かったマックスはデュークと一緒に立ち入り禁止の網を蹴破ってバーーン!と外へ。ファッ!? 驚いてそっから覚えてないです。

マックスはとても優しいわんちゃんで、近所に住むわんちゃんは勿論、猫に鳥にと親切でとても仲間思い。そんな彼だからこそ、窮地に追いやられた時に近所のわんちゃん達が迷いなく駆けつけてくれたんだなーと思います。

マックスの好きなシーンは、「僕泳ぐの苦手なんだ!」と弱音を吐いていた序盤のこの台詞を踏まえた上での終盤のシーンです。保健所の車の檻に戻ってしまったデューク。檻を開けるための鍵は開け放たれた扉からぷかぷかと遠くへ流されていってしまう。これでは絶対に開くわけがない、のにマックスはデュークを助けようと水の中息ができない事も気にせずにデュークの入った檻の柵を開けようとするんですね…マックス;;;;;;;;;;;;おまえ;;;;;;;;;

いや最高ですね。よかった;;;;ハッピーエンドでよかった;;;;

 

【デューク】

憎たらしいけど憎めない畜生。マックスの欄でさんざん語り尽くした(尽くしてない)んであまり書きたいことがない。

デュークの好きなシーーンは、物語中~終盤でウインナー王国から出たあとに自分のもといた家に足を向けるシーンです。序盤で「保健所にいた」と話したデュークにも、保健所に行く前にはマックスと同じく大好きで大切な家族が居たという事が明かされます。だけどデュークの元いた家に戻ってみると、デュークの飼い主のおじいさんはもう亡くなっていて新しい家族が引っ越してきてたんですね! 「そんなの嘘だ!猫のいう事なんだからな!」と断じて飼い主が亡くなった事を認めないデュークがその家の庭で暴れていると帰ってきた現在のその家の持ち主。「誰だ、俺の家に入るな!」と威嚇をするも、通報されて保健所の人たちに捕獲されて再び檻の中に入ってしまうんです。そこからはマックスの欄に書いたシーンに続いていくます。

それまでマックスに対して皮肉を何度か言ってきたし、マックスの家にいた時も図々しくマックスの大切なベッドも古い毛布も奪ったけど、映画を見終わってそのシーンを思い返すと今現在幸せに飼い主と暮らしているマックスが、羨ましくて起こした行動だったのかなーと思います。マックス同様、デュークも元々思いやりのあるわんちゃんなんだと思いました!!!!

マックスとケイティと一緒に愉快な仲間たちと楽しく今後を過ごしていくんだろうな;;;;;;おめでとう!!おめでとうデューク!!!

 

【クロエ】

いやめっちゃ好きですねクロエ。食いしん坊でふとっちょの猫ちゃんです。予告の時と公開版で台詞が違いましたね。「ああんもう!この鼠どうして動かないのかしら!」から「ああんもう!この鼠どうしてあたしにまとわりついてくるのかしら!」になってましたけど、割と本編みててわけわかんない台詞だったんで予告編の動画みてやっと理解できた感じです。なんでセリフ変えたんや。

予告動画ではおいしーものしか食べない食いしん坊なシーンばかり見てたので、てっきり声のふとーい男の子猫ちゃんかなと思ってたんだけど、いざ見てみるとしっかりものの姐御肌でびっくりしたゾ…。良い意味で裏切られました。本編でも、彼女はマックスやデュークに負けず劣らず大活躍しててウレシイ…ウレシイ……。

クロエちゃあんの好きなシーンは、まあ沢山あるんですけど、老犬のポップスが「何年も生きてきたわしが知っておる。近道じゃ」とヒュン!と落下したシーンで「近道って、天国への?」と言うシーン周辺全部好きというか彼女の出てくるシーン全部好きってそれ言っちゃうとほかのキャラにもそれが当てはまるんですけど。クロエちゃん、海外産の映画らしく所々に沢山皮肉やイヤミや揚げ足取りを入れてくれて嬉しい、心から好き。

それと最後、飼い主が抱っこした時に勢いでがぶって指噛んじゃうんだけど、そのあとに仕方ないわねーって感じでぺろって指舐めてあげるのほんと素直じゃなくてかわいかった;;;;人間なんて「ウエー」だったクロエちゃんがマックスに影響されてかされずにか、飼い主の人間の指を舌で舐めてるんですよもう最高すぎない?

 

ギジェット

予告編での印象は、声が沢城みゆきさんだったこともあってか“高飛車で我が儘なお嬢さん”だったんですけど、実際は“一途にをする素直な女の子”だった。裏切られた(良い意味で)。彼女はかーなり序盤大人しい子なんですが、物語が進むにつれ彼女に“隠された秘密”がたくさん明かされていきます。いやもーーーー最高すぎでしょ。最高ーーー!!!後ろの席ーーーー!!!!(オーディエンス)

ギジェットちゃんのシーンで好きなのは、ミルキーーーウェイみたいな場所でたくさんの敵に囲まれたマックスを助けるために犬や猫、蛇やワニを次々と薙ぎ倒してマックスと久しぶりのご対面をするシーン。彼女なら「会いたかったわマックス!」と飛びつくのかと思いきや、「行って!」と一言。えっ…スーパーダーリン(惚れた)

恋に恋する乙女な部分だけではなく、大好きなマックスの背中を精一杯押してあげる女の強さを持ってる感じがしてなんかもう、えっえっ…かっこいい(涙)。ギジェットたん…(泣)。

思い返して惚れ直した。無理。ギジェットちゃんむり。すき。

 

【スノーボール】

 第一印象はバイキンマンだ…」だったんですけどほんと申し訳ねえな。

スノーボールは俺様最強!を名乗る人間なんてだーいきらい!!(CV.中尾隆聖)」の小さなウサギさんです。保健所に捕まって檻に入れられたマックスとデュークの巧みな(?)話術によって檻の鍵を開けてくれた心優しい(大嘘)キャラクターなんですけど、彼ほんとなんか…最初から最後まで性格も何もかも掴みどころのないキャラクターで、いまいち思い返して語れる場所がない。本編でもちょこまか動き回るウサギさんなので、もしかしたらこの感想で正解なのかもしれません。

今まで崇めてきた大蛇様が亡くなったときにわんわん悲しんだり、元々仲間だったリッキーを崇めて泣いていたりするあたりこいつ、しっかり他人を思いやる気持ちはあるんだなってわかってよかったかなーって感じ。

多分スノーボールの話をして好きなシーンを聞かれたら大半の人が同じことを答えると思うんですが、彼のシーンで好きな場所は物語の終わりで小さな女の子に拾われて、今までのひねくれた目ではなくきゅるんとしたかわいいお目目にしゅわーっと変わっていくところです。なんや、やっぱり人間好きなんちゃう?

 

 

 まあ見ろよ。

 

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結論的に、『ペット』の感想をまとめると、予告編での印象と比べると全体的に良い意味で裏切られる映画でした。まあ、レンタル貸出されてからでもいいので一度見て欲しい。ペットを飼っている人や飼っていた人には特にぜひ。

はい、よろしくゥ!

 

P.S. 文字数が3700超えました。